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病院という舞台

医療ドラマなどではよく医師や看護師達のシリアスな場面が繰り広げられているが、実際病院で働いている人間にも様々なドラマがあると思う。大きな病院では人の数が半端なく多いので、まるで一つの街にいる様に思えて来る。医師、看護師、診療放射線技師、クラーク、薬剤師、看護助手、清掃員等等、たくさんの専門分野で働く人達が大勢いる。特に女性医師は、すれ違うたびにドキドキします。憧れの存在!

職に就いて思ったことは、案外看護師さんの途中入職が多いことです。国立の病院なので職員はみなさん同じ看護学校出身だと思っていたんです。ところがわりと募集してるから、ちょっとだけ以外だなと思いました。以前どんな病院にいたのか?なぜ転職したのか?新人の看護師のわたしは興味深々です。

働き始めてまだ半月である今、これからどんな経験をしてどんな人間関係を築いて行くのか想像つかない。勿論失敗はするだろうし完全で穏便な人間関係なんて無理だろうし、辛い事だってあるだろう。でもこの仕事は今までの仕事とは違い、本気で心から学んで行こうと決めた仕事なので少し位の嫌な事なら乗り越えて行けると思っている。今まで接客業では、お金を貰っている限りは嫌々でも仕方なく、と言う気持ちであったがこの仕事の場合は違う。本気で心から患者のために、と言う訳にはいかないが、病と向き合う人の孤独だけは理解しようと思う。学びながら仕事をしてお金も貰えるなんて至れり尽せりである。

ドラマと言えば歩んで来た人生を振り返れば、皆たくさんのドラマを抱えて生きている。寝たきりの患者を見ながら、この人は一体どんなドラマを築いて来たんだろうと想像するのが日々の日課となっている。無礼な事かもしれないが、誰だって誇らしい人生を送って来たに違いないのだ。そんな人に、助手として看護の手伝いが出来たら良いと思っている。